呼び出しに応じる。

「はい」

「あ、心雪です!」


どくんっ

と、胸がなった。

嫌な汗が出てくる。


「今開けますね」

震える指で解除のボタンを押す。


彼女が上がってくる間、汗と震えが止まらない。

ピンポーン

インターホンがもう一度なる。



さぁ、タイムリミットだ。