そう拗ねながらいう彼方くんやっぱり子供っぽい。


「あ、鍵…」


彼方くんはそう呟いて棚を指さした。


「上から2番目の左のところに入ってるから持って行って?」


彼方くんが指さした棚を開けると、その下に伏せてある写真立てを見ると。

ウェディングドレスを着た可愛らしい女の人と、タキシード?を着た彼方くんが立っていた。

かちゃん…

私の手から鍵がこぼれ落ちた。
思考が停止する。

「どうした?」