あまりにもあの時にソックリで。

夢を見ながら、震え、泣いていたらしい。

一瞬だったようだけど。
私をこわがらせるには十分で。
震えが止まらない。


フワッと暖かな温もりがもう一度私を包んだ。

背中をほぼ一定にさする。


「泣いてる理由は分からないけど、今は俺がいるよ。大丈夫。大丈夫」


優しい声と体温に少しずつ落ち着きを取り戻す。