彼方くんを連れて、寝室に来た。

彼方くんを寝かせようとすると、彼方くんが腕を引っ張った。


「ひゃっ」

「さなちゃ、行っちゃダメ」


そう言って抱きしめてくる。

仕方なく、彼方くんの方を向いたまま抱きついて目をつぶる。

抱きついたからだは結構熱くて。
少しだけ暑かった。


そして私の意識も遠のいていった。