「はい」


ガチャッ


そこには私の弟とは思えない、めっちゃチャラい男が立っていた。


「姉ちゃんが車出してって頼むなんて珍しいな」

「ちょっと急いでるの!これ持って」

「は?何この大荷物」

「知り合いが熱出して!」

「何度?」

「38.9℃」

「やべぇじゃん」


そうやって話している間に、車につく。


「どこ?」

「whitemoonってとこ。バーの人なの」

「ん。あ、ここか」

「あ、そこ」