「ん…」

「大丈夫…?」

「…あ、つい」

「何度あったの?」

「38.8℃…」

「そんなに?!良かった…、知華ちゃんが連絡してくれて…」


頭がぼぉっとする…。

「か、なたくん…」

「ん?どうしたの?」

「て…にぎ、てて…?」


甘えるように手を伸ばす。


「うん。握ってるよ」

「や、た。あ、りが…と」


優しい体温と声音が眠りに誘う。

気づいたら心地の良い眠りの中に入っていた。