ピンポンピンポーン


「ん…だ、れ?」


インターホンの音で起きた。

「は、い」

「え、と、彼方…です」


か、なた…?

きっと熱のせいで判断力が鈍っていたのだろう。


ガチャッ


「か、なた…くん?」

「あ、咲愛ちゃん!大丈夫?!」


その時視界がグラッと揺れた…。

フラッ


ガシッ

「咲愛ちゃん!家に入ろ?」

「う…ん」


彼方くんにお姫様抱っこなるものをされ、布団に連れていかれた。