「あ、彼方くん、なんか飲む?」

「アイスコーヒーがまだ入ってるから大丈夫だよ」

「はーい、じゃあお父さんはい」

「ありがとう」


二人の間に起きたことをすべて忘れそうになってしまった。
冬馬と雪菜の声を聞いて…我に返った。


「ま、ま?」

「あ、どうした??お腹空いた??」

「う、ん」

ゴシゴシと目をこする姿がとても可愛かった。