「まま?」


そんな私を見て不安に思ったのだろう。
冬馬が不安そうに私を呼んだ。

そして私は我に返った。

バレないようにしなくちゃ。
その言葉が頭をぐるぐると回った。

少し疲れたような冬馬をベビーカーに乗せて、近くのベンチに座った。

冬馬と雪菜に幼児用のお煎餅を渡し、私は彼方くんに向き合った。