「知華が幸せならいいよ」


そう言うとキョトンとした顔で私を見つめてきた。


「咲愛、おとなだねー」

「え?」

「なんか、凄く大人な顔してた!」

「まぁ、これでも大人ですから」


少しの焦りを悟られないよう胸を張っていった。

知華にはバレたくないな。

なんだか、元に戻れなくなる気がする。