『あのねー、おばあちゃんたち、喫茶店やってるんだけど、そろそろ2人じゃ厳しくて…さっちゃんいい人知らないかしらって思ったんだけど、さっちゃんも忙しいわよねー』


その話はなんかの陰謀かと思うくらいにタイミングが良すぎだった。


『さっちゃん??』

「おばあちゃん、それ、私が行ってもいい?」

『え?それはとても嬉しいけれど』

「ちょっと色々あって、会社辞めて引っ越そうと思ったんだけど、仕事も探さなきゃだしと思ってたんだけど」

『あらまぁ。大変だったのね。一度こっちにいらっしゃい。その時に詳しい話を聞かせてね』

「うん!今週末に行く!」

『わかったわー。待ってるわね」


おばあちゃんとの電話を切り、安堵のため息をついた。