「え?子供?」

「うん。子供」

「それ、言わないの?!」

「言わないよ。だって、言ったってしょうがないじゃん」

「でも、言ったらなにか変わるかも…」

「変わってどうするの?一夜の過ちで彼の家族を崩壊させればいいの?認めろっていうの?好きだから。好きだから、言わないの。一人で産むわ」

「でも」

「関係ないでしょ?!私だって一人で不安だよ。でも、それはあなたには関係ないじゃない!!」

「好きだから」

「その、目が怖いの…。本気で怖いのよ」