知華が結婚式あげるって言ってたな。

一大イベントだ。
てことは、それには出たいし。
いつだったっけ。
あ、1ヶ月後だ。

手帳を見て知華の結婚の話を思い出す。
やっぱり結婚するんだ。

もう遅いけど、いいな、結婚。
私も出来たらしたかったかな。


1ヶ月後てことは3ヵ月。
まだ全然大丈夫。お腹も目立たないはず。
綺麗なんだろうな。知華のドレス姿。

あ、でも、それ、彼方くんも来るんだよね。
だって、深空くんの親友だもんね。

なんて、悶々と考えていたら、坂崎くんが来た。


「おまたせ!ごめんね!遅くなっちゃって」

「ううん。考えごとしてたから」

「なにか悩み?」

「ちょっとね」


坂崎くんは少し不思議そうに首をかしげた。


「なんでそんなに無理すんの??」

「え?」