なんで、俺寝てる女の子を自分の家に連れてってるんだろ。

でも、咲愛ちゃんち知らないし。

こんなに酔った咲愛ちゃん初めてだし。

「咲愛ちゃん?俺ん家着いたよ?」

「ふぇ?かなたくんち?」

俺の家は親の遺したマンション。
別に誰かと暮らしているわけでもない。
親が死んでしまってもう2年くらいかな?
その時に遺産として貰ったもの。


「はーやーくー!」

「はいはい」


とりあえず、部屋に入り咲愛ちゃんに着替えを渡す。

俺は理性を保つのに精一杯で、この2年の努力が水の泡になるのが嫌で。

咲愛ちゃんは渡したその場で着替え始めた。

「ちょっ、咲愛ちゃんん?!」

「ふぇ?」

「俺がいるからね?」

「うん!かなたくんちー」

「話通じてる?ないよね?」