教室につくと、いつも通りの教室だった。
グイッ
んん?
コウが教卓の方へ引っ張っていく。
ど、どうした?
教卓の前で私とコウは止まって
「あのー!聞いてください!昨日からコイツーーミナモト ミイは俺の彼女なんで、手ぇ出したら許さねぇーから。それだけです。」
シーーーン
え?あのー?まだ私は夢の中にいるのでしょうか?
と言うか理解ができていないのですが。
キャーーーーー
フーーーーーフーーーーー
いきなり教室がざわめきだした。
女子たちは手で顔を押さえながらキャーーっと騒いで、男子たちはフーフーっと茶化したりしている。
「お幸せにねー!」
「タキシマやっるー♪」
色んなところから私たちに向けての言葉が聞こえてきた。
あんまり、教室でしゃべらないコウがみんなに向かって笑顔で『サンキュー!』とか、『当たり前。』などと返事をしている。
私も自然に笑顔になった。