私は、ビックリしすぎて一旦ドアを閉めようとした。
すると、コウが怖い顔で『おい!』とドアを開けた。




「な、な、ななんでいるの?」




「見舞いだよ。み・ま・い!」




「え?コウが?」



「おう。俺じゃわりぃかよ。
プッ。てか、なんだよその髪の毛。」





「え?あ、あぁー。みないでみないで~!」




「見ないでってもう遅いっつーの。笑」




コウがお見舞いに来るなんて思ってもなかったから、髪の毛なんて直してないよー。


しかも、おでこには冷えピタ貼ってるし、服もダサダサだし…。





「で、大丈夫なのかよ。」





「あ、熱は引いてきたんだけど、まだ頭痛があって。」




「ん。そっか。でも、熱がなくてよかったな。」




「うん。でも、どうしてきてくれたの?」




「いや、別に。バカでも風邪が引くところをみたくてな。笑」




「な、なにそれ!?」




「ケラケラケラ
嘘だよ。あの、その、心配したから来てやったんだよ。」





「え…?」




えーー??心配してくれたの?
嬉しい。コウってば顔真っ赤だし。
これは本当だって思っていいんだよね。