ハルトはガヤガヤなにか言っていたが
俺はその場を去った。






それからは、サッカーをやめた。
見た目だけで男を飾りとしか思ってないような女とは喋らないようにした。




周りの女子は『性格が変わった』だの、『もったいない』だの好き勝手に俺のことを言った。




そんなことを知っているのはイクトだけだった。だからイクトはすごく俺のことを気遣ってくれて、迷惑をかけ続けた。
それでもずっと俺のそばに居てくれていた。








その後ユイやらは卒業し、俺もその翌年に卒業した。
高校ではイクトと離れ、中学校生活と変わらないで過ごしていた。



それから半年で親が海外に仕事に行くことになり、俺は転校することになった。






別に嫌ではなかった。転校してもいつもと変わらないように過ごしていればいつか終わると思った。