なんか、ミイ元気ねぇな。
なんかあったのか?
「まあ、とりあえず入れよ。まだ散らかってるけど。」
「え!?いいの?」
なんて言いながら、キョロキョロしながら、ゆっくり入ってきた。
珍しげな顔に俺は我慢してたのに、吹き出してしまった。
「ブハッ!」
「なに笑ってんのよ!」
「なんでそんなにキョロキョロしてんだよ。笑」
「だって、男の子の部屋ってはじめてはいるんだから、緊張くらいするでしょ!」
こいつ緊張してるんだ。
ミイは机のそばにチョコンと座った。
緊張していても、やっぱりいつもよりミイは暗かった。
「どうしたんだよ。なんか、暗くね?」
「え!?嘘!?私暗い?」
「なんかいつもよりわ。」
「あのね、聞いてほしいの!」
な、なんだ!?
「あのね、今日ね、おがあざん(お母さん)どね、おどうざん(お父さん)どね、ガンド(カント)だけでねご飯食べに行っだの~!ひどくない!?」
「あぁ、それはひどいな。」
「ホントに思ってる?
でね、どうして3人で行ったのかと言うと、この前、お母さんとケンカして『行かない!』って言っちゃったの~。」
「それはお前が悪いだろ。笑」
「まあ、それは分かってるよ。で、ようは今日はいつも一人で頑張っているコウに料理を作ってあげようと思って。」
「ミイが!?」
「もちろん!」
こいつ、自信満々な顔で言ってるけど料理なんてできんのかよ!
不安だわ。