あいつはドSだ~!って言おうとすると、インターホンが鳴った。



「ミイ出て。ちょっとお母さん忙しいから。」


なんだと!!さっきまで私と喋ってたのに…。


「はーい。」



ドアを開けると目の前には


コウがいた。

「見間違いか。」



ドアと閉めようとすると、



「おいっ!何で閉めんだよ!」



やっぱり夢じゃなかった。


「誰~? あ、お隣の!」



「こんにちは。昨日となりに引っ越してきた、タキシマ コウです。挨拶遅くなってしまいすみません。つまらないものですが」


と、お菓子のような紙袋を出した。




「あらあらあら、いいわよいいわよ。ありがとう!若いのにしっかりしてるわねー♪」



お母さん!!騙されちゃダメだよ!!




「一人暮らしなんですって?大変ねー。あら、そうだわ。今日、一緒に夕飯食べていかない?」




な、な、な、何を言ってるんだ!
断れ!断れ!断れ!


「いいんですか??迷惑じゃ…」



「そんなわけないじゃない。ねぇミイ。」



「えぇ!!?えーと。」



「ほら、ミイもいいって言ってるし!」




イヤイヤ。言ってませんから!!