「実は、席をコウと探してるときにね………………。」









昼のことをナナミに全て打ち明けた。





ナナミは眉間にシワを寄せていた。









「なにそれ!その、ユイって女?何様なのよ。しかも、タキシマまで、ヘラヘラ笑っちゃってさ。ミイもあのとき空気読まずにガンガン言っちゃえばよかったのに!」







ナナミ様お言葉は嬉しいのですが、声がデカすぎです。
一応、公共の場ですので。








「ナナミありがとう。」








「んーー?」




「今どこー?」







ナナミの大声のせいで、コウとイクト君が起きてしまった。







「タキシマ!あんたね「あーーー!みてー!海が見える~!」








「おお!ほんとだって、行きしもみたじゃん。笑」








「そ~だったっけ?」







私は笑ってごまかした。コウにあんなことを思っていたと知られると嫌われちゃうよ…。








「ミイ、本当はユイさんと仲良くしてるところをみているのが嫌だったって言わなくていいの?
どうしてあんなにユイさんに優しいの?って聞かなくていいの?」








「嫌われるくらいならましだよ。」








「それはダメだと私は思う!そーやって、言えないことを溜め込んじゃうと体にも悪いし、いつか爆発してタキシマを嫌な思いにさせちゃうよ。」








「だって~…。」








「まあ、ミイが言えるようになったらタキシマに伝えな。私ができることは何でもするから。」