本当はこの場から今すぐ逃げ出したかった。
でも、空気をみだしちゃいけないしコウにも迷惑をかけてしまう。
「じゃあ、またね。バイバイミイちゃん!」
「あ、はい!」
ユイさんたちとは別れて、ナナミとイクト君と合流してまたいっぱい遊んだ。
帰りの電車のなか、イクト君とコウは疲れて寝ていた。
少し離れたところに私とナナミが座った。
「ミイ、」
「ん??どうしたの?」
「今日、タキシマと席探してるときなんかあった?」
「えぇ!?どうして?」
「だって、合流したとき暗かったし、その後もボーッてしてて笑顔があまりなかったから。」
ナナミには隠し事ができないなぁ~。
ナナミはなんでも分かっちゃうんだね。