ドラマのエンディングテーマが流れる。

あー、終わっちゃったよ。

続きが気になる。

昨晩のドラマだから、また1週間のお預けくらうのは若干モヤモヤするけど、そのじれったさがこれまた明日の活力にもなるわけで。

そういえば、一昨日のドラマも見れてなかったな。

録画記録の画面を表示する。

「おいおい、まだ見る気かよ。」

カイトは、コーヒーをすすりながら目を大きく見開いた。

「あんたこそ、いつまでここにいる気?朝ご飯食べたならさっさと帰ってちょうだい。」

「家帰っても暇だしなー。」

そして、ソファーにごろんと横になりやがった。

ったく。

「そういえば、こないだ彼女出来たとか言ってなかった?彼女さんとデートでもしてくればいいじゃん。」

カイトは、こんな自堕落な感じだけど、社内では結構モテる。

180cm以上もある長身だし、この性格取っ払えばなかなかのイケメンだ。

だから、女の子には全く不自由していないのよね。それもまた腹立たしいんだけど。

「あー・・・そういえばそういう子いたな。」

「何それ?お前と違ってまだ20代のピチピチギャルだ!なんてこないだ嬉しそうに話してたじゃない。」

その20代のピチピチギャルさんも、カイトのルックスにだまされたんだろねー。

寝っ転がって新聞を読むカイトの横顔を眺めながら思った。

顔も小さいし、鼻筋も通っていて、二重の大きな目はいつもキラキラしていた。

学生の頃からサッカーをしていて、体もひきしまってるし。

こんなんでも会社では仕事もできるし、まぁ、・・・モテるのもしょうがないけどやはり私には納得いかない。

いずれにせよ、私には関係ないことで、好きにやってちょうだいって感じだけどね。