確かに。

ハルカがいうように、ほぼ毎週末顔を合わさない日はないくらいに顔を合わせてるカイト。

何もない方が実際おかしいわけで。

一応、男と女なんだしね。

だけど、なんというか、そういう雰囲気にならなかったんだよね。今まで。

私もカイト以外の男性には何度も恋してたけど、カイトは範疇外というか。

よく見たら、ハルカの言うようにイケメンだし、性格だってまずまずだ。

女好きって言うところ以外はね。

まぁ、要するに私に女としての魅力がないから、そういう関係にならなかったんだと思う。

そういう関係になりたいとも、私も思ったこともないから、それで私とカイトの関係はうまくいってるんだ。

うまくいってるっていう表現は語弊があるか。

微笑みながらワインを口につけているハルカを眺めながらそんなことを思っていた。

それにしても、研究職イケメン、今里シュンキ。

どうするかだよね。

イケメンだけど、本当につっぱしっていい相手かと問われるとまだわからない。

シュンキの携帯番号は聞いたけど、シュンキからは何のアクションもない今、私から連絡する??!

絶対無理!

カイトにそれとなくハッパかけてみようかな。

シュンキの私に対する印象とか。

まぁ、あいつのいう事がどれほど信憑性があるかは別として。

「立花さんに、モーションかけちゃっていい?」

ふいにハルカが私の目をしっかり見つめて言った。