結局、ほんと仲がいいんだろね。

全てをさらけ出してるっていうか・・・さらけ出してる?!

ハルカと私に関しては、そんなしょうもない冗談は言い合えるけど、全てをさらけ出してるかっていうとそうでもないか。

ま、比較するのもおかしな話しだけどね。

じゃれあってる二人を見ながら、気を取り直して言った。

「コーヒーのお代わり入れましょうか?」

シュンキは「あ」と言って笑顔になった。

すると、カイトが急にすくっと立ち上がった。

「俺達これで失礼するから。お前もそろそろ溜まったドラマ見なきゃいけないだろ?」

「え?」

「あ、そうですよね。すみません、朝っぱらから長居しちゃって。」

シュンキもそう言いながらゆっくりと立ち上がった。

男二人が立ってたら、普段のリビングが妙に狭く感じられる。

いや、そんなことはどうでもいい。

逆に拍子抜け。

もう少し男前眺めてたかったんだけどね。

これまた変なところに気を遣うカイトの性格だね。

二人は慌ただしく玄関の方に向かった。

「お邪魔しました。コーヒーおいしかったです。あと、クラッカーも。」

シュンキはペコリと頭を下げて、先に玄関から外に出た。

靴を履き終えたカイトは私の方にくるりと顔だけ向ける。

そして、ほんの少し小さい声で言った。

「今度あいつの連絡先教えてやるから。」

「は?」

「じゃ、お邪魔しましたぁ。」

カイトは二カッ笑うと手を振りながら、扉を静かに閉めた。

扉の向こうで、二人の笑い声が聞こえる。

そして、その笑い声はだんだんと小さくなっていった。

急に独りぼっち感に襲われる。

いつもならカイトだけだけど、今日は二人が一気に帰っちゃったもんね。

2-1より、3-2の方が、独りぼっち感じるもんなのね。

さ、ドラマ見なくちゃ。

私はまたテレビの前に腰を下ろした。