外は昨晩の雨が上がって、太陽光がキラキラまぶしい。

空気が洗われて、青空が一段と青く澄んでいた。

その空には飛行機雲が一直線に白い線をひいていた。

きれいな日。

そして、カイトと何かが始まるかもしれない日。

もしくは、カイトとさよならをするかもしれない日・・・。

いやいや、不吉なことは考えるだけでも呼び寄せるって誰かが言ってた。

やめとこう。

大丈夫!絶対うまくいくんだから。

電車を乗り継いで空港に向かう。

途中、駅のホームでソーダ-水を買った。

炭酸は飲むと頭をすっきりしてくれるのよね。

電車に乗る前に一口飲んだ。

海の上を大きな橋が空港と本土を結んでいる。

この大きな橋を本土に戻る時、どんなこと考えてるんだろう。

今は、カイトのことだけを考えていた。

正直、まだ何をどうやって話そうかなんて考えてない。

今まで結構自分のその時の感覚や感性で乗り切ってきたから、今回もカイトの顔を見てあふれる言葉をそのまま伝えればいい。

いい??!

ちゃんと言える?

いやいや、言えるって。

冷蔵庫にまき散らしたスープの残像が脳裏をよぎる。

そう。あれで今日の厄は落ちたはずだし。

そして、空港の駅に到着し、電車の扉が静かに開いた。