ハルカとは・・・。

お互いなんとなく避けていた。

職場でたまに会うと挨拶はしたけど、それ以上の会話はしない。

ハルカともいっぱいの思い出がある。

このまま退職して会えなくなってもいいの?

私の方が先輩なんだから、っていつも自問自答するけど、ハルカの後姿ばかり目で追っている毎日だ。

私って、本当に煮え切らない性格。

だけど、私がカイトに自分の気持ちを打ち明けるとしたら、やっぱりハルカにはそのことを伝える必要があると思った。

私がカイトをハルカに紹介した。

それで、ハルカを傷つけてしまったことは認めざるを得ない。例えどんな理由があるにせよ。

仕事が久しぶりに早く切り上げれたある日、思い切ってメールをしてみた。

『今日は早く終われそう。もしよかったらおいしいうどんでも食べに行かない?ミナミ』

どうしてうどんなんだ??!

自分でも思ったけど、最近できたおいしいうどん屋があるって上司に聞いていた。

一人で行きづらいし、せっかくならハルカと行きたいと思った。

ハルカは無類の麺好きだしね。

すぐに返信がある。

『私もミナミ先輩と話したいと思ってたの。今日は仕事早めに切り上げて絶対行く。ハルカ』

私はメールの返信を見ながら、思わず微笑んだ。

色々あったけど、すぐに返信をくれたハルカがやっぱりかわいいと思えた。