「私、仕事辞めようと思うの。」
クリームソーダ-をストローで飲みながら正面に座っているカズエに言った。
「辞めるの?もったいない。」
「もったいないって思う?」
「だって、かれこれ10年以上勤めた会社でしょ?それなりにお給料も上がってるはずだしさ。キャリアだって積んでるわけで。それを全て捨てるの?」
カズエは、クリームソーダ-のクリームを長いスプーンですくって舐めた。
「まぁね。安定を求めるならそれもいいかもしれないけど。こないだ社内で色々あってさ。ちょっと再出発したいなって思うこともあって。」
「何?色々って。」
「私さ、シュンキと別れたの。」
「ふぅん。」
カズエはあまり興味なさそうに頷いた。
「驚かないの?」
「だって、最初からそうなるような予感してたもの。ミナミとシュンキさんって何かしっくりこないっていうか。今だから言うけど全然お似合いって雰囲気しなかったもの。話だけしか知らないけどね、シュンキさんて人。」
「そうだったね。カズエは最初からシュンキのこと怪しんでてあまりいい評価してなかった。だけど、悪い人ではなかったのよ。」
「で、シュンキさんと別れたことと社内で色々あったことって何か関係あるの?」
「うん。」
なんとなくここで話したら、ハルカを悪者にするみたいで気がひけた。
「あまり詳しいことは言えないけど、私に関する噂が飛び交っててね。それが随分現実と違う内容で。なんとなく会社に居づらくなったっていうのもあるの。」
「どんな噂?」
「私がイケメンと結婚する、的な。」
「ほー!」
カズエは嬉しそうに笑った。
「何がおかしいのよ。」
クリームソーダ-をストローで飲みながら正面に座っているカズエに言った。
「辞めるの?もったいない。」
「もったいないって思う?」
「だって、かれこれ10年以上勤めた会社でしょ?それなりにお給料も上がってるはずだしさ。キャリアだって積んでるわけで。それを全て捨てるの?」
カズエは、クリームソーダ-のクリームを長いスプーンですくって舐めた。
「まぁね。安定を求めるならそれもいいかもしれないけど。こないだ社内で色々あってさ。ちょっと再出発したいなって思うこともあって。」
「何?色々って。」
「私さ、シュンキと別れたの。」
「ふぅん。」
カズエはあまり興味なさそうに頷いた。
「驚かないの?」
「だって、最初からそうなるような予感してたもの。ミナミとシュンキさんって何かしっくりこないっていうか。今だから言うけど全然お似合いって雰囲気しなかったもの。話だけしか知らないけどね、シュンキさんて人。」
「そうだったね。カズエは最初からシュンキのこと怪しんでてあまりいい評価してなかった。だけど、悪い人ではなかったのよ。」
「で、シュンキさんと別れたことと社内で色々あったことって何か関係あるの?」
「うん。」
なんとなくここで話したら、ハルカを悪者にするみたいで気がひけた。
「あまり詳しいことは言えないけど、私に関する噂が飛び交っててね。それが随分現実と違う内容で。なんとなく会社に居づらくなったっていうのもあるの。」
「どんな噂?」
「私がイケメンと結婚する、的な。」
「ほー!」
カズエは嬉しそうに笑った。
「何がおかしいのよ。」