あたしが戻ると貴樹は誰かと電話していた。 「はいはい。今年中には必ず。 わかってるよ。じゃーな。」 そう言って電話を切っていた。 「友達?」 「まぁそんなとこ。 俺もとってくるな。」 そう言って貴樹は出ていった。 何が今年中なんだろ。 ま、いいけど。 そんなことを考えてたら あたしにも電話が。