「なんで貴樹までいるの?」 「いいじゃん。会いたかったから。 しかも誰かさんはメールシカトしたままだし?」 「ごめんね。 返すタイミングがなかったの。 あとで返そうかと思ってた。」 「ま、会えたからいいけど。 俺らもどっか行かない?」 「いいけど…。」 隣を見たら彩香と拓斗くんは 手を繋いで歩き出していた。 「じゃー俺らも。」 貴樹はそう言って私の手を握り、 二人とは反対方向に歩き出した。