「あ、拓斗いた。目立つ~。」


校門には黒肌金髪のヤンキーが立っていた。



「拓斗くん、あの髪の毛で学校行ったんだ。」



「丘高はそういうの自由みたいよ?

頭いいしね。校則緩いんだって。」



「へー…。」


じゃあ貴樹もあのまま行ったのか。



あたしたちは拓斗くんが見えているというのに

急ぐこともせず校門に向かった。




…………あれ?




「柚夏~。」



そこには貴樹もいた。