「そろそろ移動するか。」



私たちはそれからいろいろ話して

すっかり夜。



「どこ行くの?」



「んー、静かなとこ。


俺バイクあるし行こ。」



私は貴樹に連れられ駐輪場へ来た。



「え、これ?」


希一のみたいなバイクだなぁ…。


あ。


「ごめん、ちょっと電話するね?」



「誰?」



「兄。遅くなるなら連絡しろって。」



「へー、妹思いなんだね。」



私は希一に電話をした。



「おう。」



「あ、希一?少し遅くなる~。」



「はいはい。

俺今日夕飯いらないし

ゆっくり遊んでこいよ。」



「希一も遅いの?」



「まーな。」



「ふぅん、わかった。

じゃーね、」



それだけで電話を切った。