ん…?待って…………

彩香一人じゃないじゃん…。


男の子…………。


なに、ナンパ?


…………ありえる。彩香だもん。



あたしは近くまで来たけど足を止めた。



「あ、ゆず~。なにしてんの?

早くおいでよ。」



…………バレた。


いや、だって知らない男の子が二人…。



「あ、君がゆずちゃんか~。」



彩香があたしに声をかけたことで

男の子二人もこっちを見た。



そして彩香の隣に座ってる

ヤンキー系の男の子があたしに話しかけてきた。



「ゆず、この人前話した……」



ナンパの人ね。うん、わかったよ。



「…………なんでいるの?」



「助っ人!頭いいから!」



「じゃああたしいらなくない?」



「ゆずも教えてもらえばいいじゃん!」



え、この人に?いやいや…………むり。

ちょっと怖いし。


金髪にたくさんのピアス…眉ピ。

そしてグレーの瞳に黒肌。


どうみてもヤンキーにしか見えないんだけど。