それからというもの
貴樹は毎晩電話をしてくるようになって
あたしはどんどん打ち解けていった。
貴樹との電話が楽しくて
私の日常の一部となっていったんだ。
「柚夏~。明日から夏休みだな。」
「そうだね~。」
「実は今日柚夏見たんだよね。」
「えぇ!?どこで?
自分ばっかりわかっててずるいよー!」
「話しかけようかと思ったんだけどさ~
柚夏俺と会うの嫌みたいだし?」
「や…そこらへんで少し立ち話程度なら…」
「都合いいな!」
「あはは、ごめんごめん。
今度見かけたときは話しかけてね。」
「おう、了解。」