「ゆず!」


「あ、弘人。忘れてた。」


「こんなとこでなにしたんだよ!

いくら待ってもこねーし!

待ってろって言ったろ!

しかもなんてやつと会ってんだよ!」


そりゃそーか。

白夜の人と会ってればそう言われるよね。


「ふーん、今は帝雅に守られてるってわけね。」


拓斗くんがそういうと


「二度とゆずに近づくなよ。」


と弘人がいった。


「俺はもう白夜じゃない。

別にゆずに何かしようなんて思ってない。

そもそも最初からそんな気なかったし。

じゃーな、ゆず。

なにかあれば必ず連絡しろよ。」



「…………わかったよ。

弘人、行こ。」



あたしは弘人の後ろに乗り、

帝雅の倉庫へ向かった。