食べ終わって一息着いた。

「はい、どうぞ」

お茶を差し出してくれた。

「ありがとう」

ズズッと一口のんだ。

「アカリさんのご両親共働きだっけ?」

「うん、留守番は慣れてるけどね」

「最近は物騒で大変だから心配だな-・・」

「そうね、アユム君が居てくれたら賑やかかもね?なんてね」

「俺は良いけど?」

「え?」

「あれ?違うの?」

「う、ううん、ありがとう、じゃあ明日も来てくれたりする?」

照れながら訊くとアユムは二つ返事で「うん」と答えた。

「へぇ、アユムはお姉ちゃんとご飯が食べたくないと?」

「え-・・・」

事情を話すと姉のユイだけが反対してきた。

「じゃあユイもお邪魔でなければお邪魔してきたらどうかな?」

「え!?」

「良いね!」

「マジカヨ・・・」

そんなこんなで次の日。

朝の学校で話をすると。

「ふざけるな!!」

「お前は馬に蹴られて飛んでけよ!!!」

「えぇ・・」

ユウとアキに怒鳴られた。

「てか、羨ましすぎるだろ!!?」

「そうか?」

「色んなハプニングが有るかもしれんだろ!!?」

「ハプニングって?」

「ちょっと、聞きました~?」

「ええ、聞きましたよ~」

「ん?」

二人がひそひそ話を始めた。

「アユムってばお約束のハプニングを知らないんですって!」

「きっと知ってて言ってると思うわ!」