帰宅。

「「ただいま-」」

「お帰り、二人揃って帰ってくるなんて久しぶりね?」

にこにこ笑顔の母親が出迎えてくれた。

「母さんって今日姉さんがバイト無いの知ってたの?」

「ええ」

「もしかして・・・?」

そう、姉に口止めされていたのだ。

「ハァ、俺の味方は誰もいない・・・」

「私が居るじゃん!」

ドヤ顔で言う。

「部屋行こ」

呆れて部屋へと向かった。

「ユイってば本当にアユムが大好きね?」

「ええ、もうすっっっごく大好き!!」

親指を立てて言った。

「ただいま~・・って、玄関で何してるの?」

ユリも帰宅。

アユムは自室でゲームをプレイ中。

「ココの謎が解けねぇ・・!」

ダンジョンの謎に奮闘中。

「ここがあーだから・・・こうで・・?」

コンコンッとノック音がする。

「誰-?」

「兄さん、ちょっと良い?」

「おー、なに?」

「お客さんが来てるよ」

「うん?」

アユムはゲームを中断して玄関へ。

「こんばんは、アユム君」

「アレ?アカリさん、どうしたの?」

アユムを尋ねたのはお隣の同じ高校の年上の幼馴染のアカリさんだった。

「実はちょっと手伝って欲しい事があって・・・良いかな?」

「うん、大丈夫だけど?」

アユムは隣のお宅へ。

「ちょっと夕飯を作りすぎちゃって・・お母さんも遅いから」

「良いの?」

「うん、あ、お腹いっぱいとか?」

「いや、いっぱいと言うか減ってるから大丈夫・・ちょい連絡してくるね」

「うん、ありがとう」

電話で親にごちそうになることを伝えて二人で食事を始める。