「玲央、500円貸して」
来やがったな…
「毎回毎回なんで財布忘れるのよ!」
ナマイキな顔でやってきたのは……
「蓮斗‼︎」
そう、昔はお互い好きで結婚の約束までした遠山蓮斗(とおやまれんと)だ。
「わりーわりー 笑」
「俺様がこうして会いに来てやったんだそう怒るなよ」
でも、小さな頃の蓮斗に対する気持ちはもうとっくに無くなっていて
「会いに来てなんて頼んでないしっ!」
「なんだよーいつもちゃんと返してるんだからいいだろ〜?」
「もー用が済んだんなら早くあっち行ってよ!」
「ハイハイもう行きますよー」
「それと、今日夜そっち行くからなー」