『カメラを好きなヤツと思って、莉奈さんがドキドキする事をイメージして見たら?』

(そっかー)

海斗くんが言っていた事を思いだす。

『…それをカメラに向かって出したら?
好きなヤツの事を思ってさ』

はにかんだ笑顔。

(彼を海斗くんと思って…でも)

ためらっていると、彼が右手を出した。

「…大丈夫。俺を莉奈さんの、好きなヤツだと思えばいいよ」

と甘い声。