海斗くんはタオルで頭を拭きながら、私の隣に腰を下ろした。

「考え後って?」

「え?」

「聞く事ぐらい俺でも出来るから」

「海斗くん」

「な」

「ありがとう」

海斗くんの優しさが嬉しくて、自然と笑みがこぼれた。

「…今日、撮影があるんだけど」

「うん」

「カメラマンの人に…」

こんな事、海斗くんに言っていいのか一瞬、迷う。

男の人に聞いていいのかな?と思ってしまったから…