だんだんと距離が近づいて、サーフィンをしていた男の人の顔がはっきり見えて…

その瞬間、一気に顔が真っ赤になった。

サーフィンをしていた男の人は、海斗くんだったから。

(ど、どうしよう…)

慌てている私とは反対に、海斗くんは落ちついた声で、

「やっぱり莉奈さんじゃん」

と話しかけてくれた。

「お、おはよう。海斗くん」

「オハヨー。こんな朝早くにどうしたの?」