廊下を思いっ切り駆け抜ける。


下を向いていたから誰かとぶつかった。

肩がじんじんする。



目線を上に向けると...。


邑楽君が居た。


「だ、大丈夫...?」

少し戸惑いながら手を差し伸べてくれる。


それがすごく嬉しかった。


なのに。


言いたいことが言えない。

体が言う事聞かない。