「あ、椎名!」

ポニテの子から離れて近寄って来る。


来なくて良い。


その女の子と仲良く楽しそうに


喋ってたじゃん。



「近寄らないで」


「何で避けるの?」

邑楽君は不思議そうに首を傾げる。


「避けてない」

「じゃぁ何でさっき近寄らないでって言ったの?」