「邑楽君言ったよね。私が死んだら悲しむって。それが本気なら私もそうだよ」


「私も邑楽君が死んだら悲しむよ」



ひと粒の涙がこぼれ落ちる。


泣くには早すぎるよ。



でも、なんだか分からないけど涙が出てきた。


「俺の為に泣いてくれてありがとう」


耳元で喋ってるから耳に唇があたる。

くすぐったい。



「勝手に出てるだけだよ」


「でもありがとう」


優しい。