「椎名...」


「大丈夫!?」

血がドロドロ出ている。


取り敢えずタオルで止血した。


「ねぇ!本当に大丈...」


急に抱きつかれた。

大きな肩はばと少しのいい匂いにドキドキする。


こ、こういう時はどうしたらいいんだろう。


「だ、大丈夫。大丈夫」

ぽんぽんと背中撫でた。


「何でここにいるの?」

「死のうと思って」


背中にまわしてる腕に力が入る。