気分が重い。

お母さんの夢なんか見るから。



色々な感情が込み上げてくる中、邑楽君を見つけた。



「邑楽君」


声をかける。

「ン?ああっ!昨日の!!どうしたの?」

「これ」

手のひらに生徒手帳を置いて見せた。


「拾ってくれたの?」

静かに頷く。

「ありがとう」

と言って、

ぽんぽんと頭を撫でられた。