『んんん…』



ふと、身体の上に何かが乗ってる感覚で目がさめた。





視界の端で、後ろから長い腕と足が私に絡みついてる。



最初の頃は驚いて発狂していた状況だけど、それが半年も続けば慣れたもんだ。



あまり動かさないように腕をどけて、脱出する。


ここで彼が起きてしまうとのちのち面倒臭いのも学習済み。


だから、

「ん〜…」


「!?」


「………」




あ、危ない危ない…


なんとかベットから起き上がり、顔を洗ってキッチンへと向かう。