「はぁ・・・」


みかは呆れたように大きくため息をつき、


「あたしら何年付き合ってると思ってるの?
あんだけ挙動不審な態度とっといて、
バレてないとでも思ってるわけ?」


腕組みしてこっちを睨んでくるみかには、

どんないいわけも通用しない気がした。


うぅっ、一言も言い返せない。



「肝心なトコ、何にも言ってないんじゃないの?」


子供に言い聞かせるような、ゆっくりした口調で。


急に優しい声出して、ズルイなぁ。


っていうか、私の扱い方、わかってるって感じで。


「みかりん・・・」

「その呼び方ヤメテ!!」

「もしかして、わざわざそれ言うために、戻ってきてくれたの?」

「そーよ!アンタに洗いざらい白状させなきゃ、来た甲斐がないじゃない」

「…みかりん、ありがとぉっ!」


じーんと来ちゃって、思わず抱きついた私の頭を、

みかがよしよししてくれる。



「どっからどこまでがホントなの?
わけもなくウソつくタイプじゃないし、、
なんか理由があるんだとは思うけど…。
ゆっくりでいいから、話せるとこから話してみな?」

何をどういう順番で話したのか、思いだせないくらい、

自分でも支離滅裂だったと思う。

とにかく思いつくまま一気にしゃべった。

心配したみかに途中でジュースを手渡されるまで。