昨夜は結局あんまり眠れなくって。
寝ぼけ眼でリビングへと降りていくと、出勤前のお母さんがいた。
「珍しいわね、起きてくるなんて。
ちゃんと朝ごはん食べなさいよ」
忙しそうにパタパタとスリッパの音をさせ、
目の前を行ったり来たりするお母さん。
「パン食べよっかな~」
「冷蔵庫にヨーグルトもあるし。
食べたらちゃんと片付けといてね」
「は~い」
と返事はしたものの、テーブルに肘をついたまま、
ぼーっとしてしまう。
「かりん、今日、修ちゃんのとこ行く日でしょ」
うわっ。そうだよ、今日って水曜日だったんだ!
今ので一気に目が覚めた。
「冷蔵庫に昨日送ってきたぶどうがあるから、
おすそわけ持ってってほしいの。
お母さんすぐ忘れちゃうから、かりん覚えといてね」
「わかった」
とは言ったものの、昨日の今日で顔を合わせるのはなんかちょっと気が重い。
かといって、行かないのは余計に気まずい気がするし…。
なんとかして逃れられないか、方法を考えていた。
「じゃ、お母さん行ってくるから。
かりんも一日中ダラダラしてちゃダメよ」
「わかってるって!いってらっしゃい」
「いってきます」
しんとしたリビングに一人になった途端、
やっぱり今日も暇な自分を自覚してしまう。
昨日のことは夢だったんじゃないかと思えるほどだ。
けど、恥ずかしいほどくっきりとビーサンの型が残る足、
指でそっとなぞると、ピリっとした痛みが走る肩先。
やっぱ夢じゃないんだよね。
寝ぼけ眼でリビングへと降りていくと、出勤前のお母さんがいた。
「珍しいわね、起きてくるなんて。
ちゃんと朝ごはん食べなさいよ」
忙しそうにパタパタとスリッパの音をさせ、
目の前を行ったり来たりするお母さん。
「パン食べよっかな~」
「冷蔵庫にヨーグルトもあるし。
食べたらちゃんと片付けといてね」
「は~い」
と返事はしたものの、テーブルに肘をついたまま、
ぼーっとしてしまう。
「かりん、今日、修ちゃんのとこ行く日でしょ」
うわっ。そうだよ、今日って水曜日だったんだ!
今ので一気に目が覚めた。
「冷蔵庫に昨日送ってきたぶどうがあるから、
おすそわけ持ってってほしいの。
お母さんすぐ忘れちゃうから、かりん覚えといてね」
「わかった」
とは言ったものの、昨日の今日で顔を合わせるのはなんかちょっと気が重い。
かといって、行かないのは余計に気まずい気がするし…。
なんとかして逃れられないか、方法を考えていた。
「じゃ、お母さん行ってくるから。
かりんも一日中ダラダラしてちゃダメよ」
「わかってるって!いってらっしゃい」
「いってきます」
しんとしたリビングに一人になった途端、
やっぱり今日も暇な自分を自覚してしまう。
昨日のことは夢だったんじゃないかと思えるほどだ。
けど、恥ずかしいほどくっきりとビーサンの型が残る足、
指でそっとなぞると、ピリっとした痛みが走る肩先。
やっぱ夢じゃないんだよね。