「お前カラダ固いから!

背中まで、手届かなかっただろ?

ムラに焼けると汚いぞ」


面白そうに聞いてくるから、こっちもついムキになる。


「そんなことないもん」

「はいはい。

 あ、もしかして、彼氏に塗ってもらったとか?
 
 やるねぇ、かりん。」


もう、修兄のいい遊び道具と化していく私。

反論するのも馬鹿馬鹿しい。

こうなったら誰にもとめられないのは、

長い付き合いでわかっていた。

修兄の好きなようにいじられて、

からかわれても、

本人の気が済むまで、

ひたすら耐えるしかないのだ。

正直私は慣れっこだけど、

今回はいつもと状況が違う。

もうすぐブイまで行った早川がここへ戻ってくるのだ。

この二人を会わせるのは、

修兄に新しいオモチャを与えるようなもので、

それだけは避けたい。