続々とクラスメイトが登校してくる中、


「おっはよー!!」

「あ、おはよー」


いきなりハイテンションで、現れたゆうきは、
前より少し日に焼けていた。
まあ、いつも元気なんだけど、
今日は、一段とパワーアップしてるような…。


「二人、一緒に来てたでしょ。
いいな~、かりんばっか、ズルイ!!」

見てたんだ…。

わざわざ身をかがめて、ひそひそ声で、

何を言うかと思ったら…。

早川大好き!なゆうきが、

私の横腹を肘でつついてむくれてる。

めんどくさいなあ、もう。


「なんか久しぶりだよねー、みんなに会うの!」


敢えてスルーした私の返事も、


「だよねー。
久々だと、改めて実感するってゆうか。
やっぱ、イイわー、早川。
なんか、前よりカッコよくなってる気がする」


って、結局そっちに行っちゃうし。


「ゆうきのカレのほうが、カッコイイって言ってなかった?」


呆れた私の問いかけに、

一瞬、妙な沈黙が流れる。


「あのね、私、別れたんだー、カレシと!」


あー、そういうこと。

って、そんな嬉しそうな顔していうことじゃないでしょ。


「えー!?そーなの?」

「なんで?」

「いつの間に!」


デリケートな問題?かもしれないけど、

私はおかまいなしに、思いつくまま口に出してしまっていた。

なんか、聞いてほしそーな感じもしたし。